インスティンクト打ち切りの理由と視聴率の真相

「インスティンクト、シーズン3はないの?」

気になって調べてみたんですが、残念ながらCBSの海外ドラマ『インスティンクト -異常犯罪捜査-』は、シーズン2をもって打ち切りが確定しています。2019年8月にCBSが公式に発表しました。シーズン1では1回あたり1000万人近い視聴者を集めていたのに、シーズン2では340万人程度にまで急落。この視聴率の落ち込みが、打ち切りの最大の原因です。ただ、打ち切りだからといって「見る価値がない」わけではなくて、ファンからは根強い支持を受けていた作品でもあるんですよね。この記事では、打ち切りの理由から作品の評価まで、詳しくまとめました。

目次

インスティンクトの基本情報

まず、『インスティンクト -異常犯罪捜査-(原題 Instinct)』がどんな作品かを整理しておきますね。

アメリカのCBSで2018年3月18日から放送がスタートした犯罪捜査ドラマです。シーズン1が全13話、シーズン2も全13話の、計26話が制作されました。日本ではWOWOWやDVDで視聴可能です。

主人公のディラン・ラインハート博士を演じるのは、スコットランド出身の俳優アラン・カミング。トニー賞受賞経験もある実力派で、ブロードウェイでも活躍する多才な俳優です。ラインハート博士は元CIAのスパイで、引退後は名門大学で異常行動学の教授をしながら作家としても活動しているという、かなりユニークなキャラクター。このドラマが注目された理由の一つが、主人公が公にゲイであることをカミングアウトしている設定で、アメリカの地上波ドラマで初めてゲイの主人公を据えた作品とも言われています。

相棒役のニューヨーク市警刑事リジー・ニーダムを演じるのは、ボヤナ・ノヴァコヴィッチ。ラインハート博士とリジーのバディものとしての掛け合いが、この作品の魅力の柱になっています。

物語の発端は、犯行現場にトランプのカードを置いていく連続殺人犯の出現。その犯行手口がラインハート博士の著書に描かれた犯罪とそっくりだったことから、博士がNYPDの捜査に協力することになります。元スパイの経験と異常行動学の知識を活かして事件を解決していくという、知的な犯罪捜査ものです。

原作は、元CIA職員ジェイムズ・パタースンのベストセラー小説『Murder Games』。実際のCIA経験者が書いた原作ということもあり、スパイとしてのリアリティにこだわったエピソードも見どころの一つでした。

インスティンクトが打ち切りになった理由

シーズン2の視聴率が半分以下に急落

打ち切りの最大の原因は、はっきり言って視聴率です。

シーズン1は好調でした。日曜夜8時という好枠で放送され、初回から視聴者数は800万人を超えるスタート。放送期間を通じて平均的に700〜1000万人の視聴者を集め、CBSとしても手応えのある数字でした。放送開始からわずか2ヶ月でシーズン2の制作が決定したことからも、局の期待の大きさが伝わってきます。

ところが、シーズン2に入って状況が一変します。

シーズン2は2019年6月30日から放送がスタートしましたが、視聴者数はシーズン1の半分以下に急落。平均視聴者数は約340万人にまで落ち込みました。18〜49歳の視聴者層(デモグラフィック)の数字も大幅に低下し、CBSの同時期のドラマの中で最下位クラスの成績でした。

シーズン1が1000万人規模で、シーズン2が340万人。この落差は、かなり衝撃的な数字です。

なぜこれほど視聴者が離れたのか。いくつかの要因が指摘されています。まず、シーズン2は夏の放送枠に移動したこと。シーズン1は春の通常編成期間だったのに対し、シーズン2は夏枠。アメリカではテレビの夏枠は視聴者が減る傾向があり、この枠移動が不利に働きました。

加えて、シーズン1と2の間のブランクが1年以上空いたことも影響しています。シーズン1の最終回が2018年6月、シーズン2の初回が2019年6月30日。約1年間のブランクは海外ドラマとしては標準的な間隔ですが、夏枠への移動と重なったことで、視聴者が「いつの間にか始まっていた」と気づかなかった可能性もあります。海外ドラマは放送間隔が空くと視聴者が離れるリスクが高く、特にシーズン1の勢いを維持できなかった作品は、シーズン2で大きく視聴者を失うパターンがよく見られます。

graph TD
    A[シーズン1放送開始
2018年3月] --> B[平均視聴者数
約1000万人] B --> C[好調につきシーズン2決定] C --> D[シーズン2放送開始
2019年6月] D --> E[夏枠に移動
視聴者が減少] E --> F[平均視聴者数
約340万人] F --> G{CBS内で最下位クラス} G --> H[2019年8月
シーズン3不更新を発表]

アメリカ地上波ドラマの打ち切り基準

ここで、アメリカの地上波ドラマの打ち切りがどう決まるかについて少し解説しておきます。

アメリカの地上波テレビ局(CBS、NBC、ABC、FOX)のドラマは、日本の民放と同様に広告収入で運営されています。視聴率が低い番組は広告単価が下がるため、採算が取れなくなった時点で打ち切りになります。特に重視されるのが、18〜49歳の視聴者層(デモグラフィック)の数字。この層は消費者として最も価値が高いとされ、スポンサーがもっとも注目する指標です。

CBSは「ビッグ4」と呼ばれるアメリカの4大ネットワークの一つで、年間に多くのドラマシリーズを抱えています。毎シーズン、視聴率が低い作品は容赦なく打ち切られ、新しい作品に枠が渡されます。1つの枠をめぐって複数の企画が競争する環境なんですよね。

インスティンクトの場合、シーズン2のデモグラフィック数字がCBSドラマの中で最下位クラスだったことが致命的でした。シーズン1の好成績で期待が高かっただけに、シーズン2の落ち込みは「改善の見込みが薄い」と判断された可能性があります。

アメリカのドラマ業界では、シーズン2で視聴率が大幅に下がった作品がシーズン3に更新されることはまれです。シーズン1→2で下がったトレンドは、シーズン2→3でさらに下がる傾向が統計的に示されているからです。CBSの判断は、業界の慣例に照らせば妥当だったと言えます。

関係者の反応とシーズン最終回の扱い

打ち切りの発表を受けて、関係者からはそれぞれコメントが出されました。

クリエイターのマイケル・ローチは、SNSで「インスティンクトがシーズン3に更新されないというニュースをお伝えするのは悲しいことです」とコメント。同時に、主演のアラン・カミングとボヤナ・ノヴァコヴィッチへの感謝の言葉を述べています。

主演のアラン・カミングも、打ち切りを「残念だが、素晴らしい経験だった」と語り、ファンへの感謝を表明しました。ゲイの主人公を地上波で演じることの意義について触れ、「この作品が多くの人に勇気を与えたことを誇りに思う」という趣旨のコメントを残しています。

シーズン2の最終回は、打ち切り発表後に放送スケジュールが調整されました。当初の放送予定よりも前倒しで、最終回近くのエピソードが2話連続で放送されるという形になっています。これは「打ち切りが決まった作品は、残りのエピソードを早く消化する」というアメリカのテレビ業界ではよくあるパターンです。

ただし、シーズン2は物語としてはある程度の区切りがつく形で終わっています。完全なクリフハンガー(次への引き)で終わるのではなく、視聴者がそれなりの満足感を得られる結末になっているという評価が多いです。この点は、打ち切り決定後も制作チームが誠実に対応した結果だと言えるでしょう。

シーズン3の可能性はあるのか

「打ち切りになったけど、他の局や配信プラットフォームで復活する可能性はないの?」という声もあると思います。

結論から言うと、2026年4月現在、シーズン3が制作される見込みはほぼありません。

CBSが2019年に打ち切りを発表してから、すでに6年以上が経過しています。この間に他のネットワークや配信サービスがインスティンクトの権利を取得して続編を制作するという動きは、報告されていません。

近年、打ち切りになったドラマが配信プラットフォームで復活するケースは増えています。Netflixが『ルシファー』を引き取って続編を制作したり、Amazonが『ジ・エクスパンス』を救済したりした例がありますよね。ただし、こうした「復活」は、打ち切り後すぐにファンの署名活動や大規模な復活要望があった場合に限られる傾向があります。

インスティンクトの場合、ファンからの復活要望はあったものの、ルシファーやジ・エクスパンスほどの大規模なムーブメントにはなりませんでした。また、打ち切りから6年以上が経過しているため、キャストのスケジュール確保やストーリーの再構築が困難という実務的な問題もあります。

正直なところ、シーズン3を期待するのは難しい状況です。ただ、アラン・カミングは現在も精力的に俳優活動を続けており、他の作品で彼の演技を楽しむことはできます。インスティンクトが気に入った方は、彼の出演作品を追いかけてみるのも良いかもしれませんね。

打ち切りでも見る価値はあるか

「打ち切りだと知った上で、見る意味あるの?」と思うかもしれません。個人的には、口コミを読み込んだ結果、「条件付きでYES」だと思います。

ファンの評価を見ると、シーズン1は特に好評です。アラン・カミングの知的でユーモラスな演技と、リジーとのバディもののテンポの良さ。1話完結型の犯罪捜査に、全体を貫く縦軸のストーリーが組み合わされていて、「気軽に見られるけど、ちゃんとハマる」タイプの作品です。

口コミサイト「Filmarks」での評価を見ると、視聴者からは「テンポが良くてサクサク見られる」「アラン・カミングの魅力だけでも見る価値がある」「ゲイの主人公が自然体で描かれているのが良い」といった肯定的な声が多いです。

一方で、「犯罪捜査ものとしてはやや軽い」「他のCBSドラマ(クリミナル・マインドやNCISなど)と比べると深みが足りない」という指摘もあります。シーズン2については「シーズン1ほどの勢いがない」「マンネリ感がある」という声も見られました。

ただし、全26話(シーズン1・2合計)というボリュームは、海外ドラマとしてはコンパクトなほうです。打ち切りで中途半端に終わる不満は、長期シリーズほど大きくなりますが、26話なら「サクッと見て楽しめる」程度の投資時間です。しかも、シーズン2の最終回はある程度きれいにまとまっているので、「見たけど中途半端で後悔」という事態にはなりにくいです。

気になって口コミを50件くらい読んでみたんですが、「打ち切りだけど、シーズン1は間違いなく面白い」という評価が一番多かった印象です。犯罪捜査ものが好きで、ちょっと変わった設定のドラマを探している人には、試してみる価値がある作品だと思います。

Q. インスティンクトはなぜ打ち切りになったのですか?

A. 最大の原因はシーズン2の視聴率急落です。シーズン1では1回あたり約1000万人の視聴者がいましたが、シーズン2では約340万人にまで減少。CBSの同時期のドラマの中で最下位クラスとなり、2019年8月にシーズン3の不更新が発表されました。

Q. インスティンクトのシーズン3はありますか?

A. ありません。2019年8月にCBSが正式に打ち切りを発表しており、2026年4月現在、他のプラットフォームでの復活の動きも報告されていません。

Q. インスティンクトは日本で見られますか?

A. WOWOWでの放送実績があるほか、DVDでも販売されています。配信サービスでの取り扱いは時期によって異なるため、視聴したい方は各サービスで検索してみてください。

まとめ

『インスティンクト -異常犯罪捜査-』は、シーズン2で打ち切りが確定した海外ドラマです。打ち切りの最大の原因は、シーズン2の視聴率がシーズン1の約3分の1にまで急落したこと。アメリカの地上波ドラマの厳しい競争環境の中で、この数字では継続は困難でした。

シーズン3の可能性は残念ながらほぼゼロ。打ち切りから6年以上が経過し、復活の動きは見られません。

ただ、打ち切りだからといって「見る価値なし」ではないんですよね。アラン・カミングの知的でチャーミングな演技、将来を期待された意欲的な設定、全26話というコンパクトなボリューム。口コミを読んでいて「シーズン1は間違いなく面白い」という声が圧倒的に多かったのが印象的でした。犯罪捜査ものが好きな方は、一度チェックしてみてはいかがでしょうか 🔍

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