「桑茶」と聞いて、ぱっとイメージが湧く人ってどのくらいいるんだろう。
私は正直、最初は「蚕が食べる葉っぱのお茶…?」くらいの認識でした。健康茶ってなんとなく苦そうだし、クセが強そうだし、続かなそう。そんなイメージ。
でも気になって調べてみたら、印象がだいぶ変わったんです。
味はほうじ茶に近いくらい飲みやすくて、ノンカフェインだから寝る前でも子どもでも大丈夫。しかも栄養が想像以上に詰まっている。
…え、なんでこれ、もっと有名じゃないの?
口コミを読めば読むほど、「地味にすごいお茶だな」という気持ちが強くなっていきました。
この記事では、桑茶のことをゼロから調べた私が、「これは続けたいかも」と思った理由をまとめています。健康茶に興味はあるけど何がいいかわからない、という方に読んでもらえたら嬉しいです。
そもそも桑茶ってなに? 蚕のエサ、だけじゃない
桑茶は、クワ科の落葉樹「桑」の葉を乾燥させて作るお茶です。
桑の葉といえば、蚕(かいこ)のエサ。学校の理科で習った記憶がある人も多いと思います。でも実は、桑の葉が「お茶」として飲まれてきた歴史はかなり古い。
中国では後漢の時代から漢方薬として使われていて、「神仙茶」と呼ばれていたそうです。不老長寿の妙薬、なんて大げさな名前もついていた。
日本でも鎌倉時代の「喫茶養生記」に桑の薬効についての記述があるし、江戸時代には庶民の間でも飲まれていたと言われています。
つまり、桑茶は「最近流行りの健康茶」ではなく、数百年の歴史がある飲み物。
調べていて「へえ」と思ったのが、当時の日本では茶葉で作るお茶は高級品だったこと。一方で桑の葉は身近な木からいくらでも取れたから、庶民にとっては手の届くお茶だったわけです。
昔の人たちが毎日の暮らしの中で飲んでいたお茶。そう考えると、「暮らしに寄り添う」という表現がしっくり来ます。
桑茶にしかない成分「DNJ」が気になりすぎる
桑茶について調べていて、一番「おっ」と思ったのがこれ。
DNJ(1-デオキシノジリマイシン)という成分です。
自然界で桑の葉以外にはほとんど含まれていない、桑茶だけの特有成分。糖の分解を穏やかにする働きがあって、食後の血糖値の急上昇を抑えてくれるとされています。
ここで大事なのは、「血糖値を下げる」のではなく「急上昇を抑える」というところ。ゆるやかに上がるぶんには問題ないけれど、食後にガツンと上がるのが体に負担をかけるんですよね。
DNJは桑の葉にしか含まれない特有成分。糖の吸収をゆるやかにする働きがあり、食前や食事中に桑茶を飲むのが効果的とされています。
もちろん、「桑茶を飲めば血糖値が下がる」とか「糖尿病が治る」という話ではありません。あくまで食生活のサポートとして、日々の習慣に取り入れる類のもの。
ただ、炭水化物が大好きな私としては、食事のときのお茶を桑茶に変えるだけでいいなら、それはかなりハードルが低い。ダイエットとか糖質制限とか、そういう「頑張る系」の話じゃなくて、お茶を変えるだけ。
正直、これは続けられそうだなと思いました。
栄養、想像以上に詰まってた
DNJだけでもすごいのに、調べてみたら桑茶の栄養バランスがかなり優秀でした。
ビタミン、ミネラル、食物繊維、鉄分、カルシウム、カリウム、GABA、ルチン。
特に驚いたのが食物繊維の含有量です。桑の葉に含まれる食物繊維は、ごぼうの8倍、ほうれん草の72倍とも言われている。72倍って何? と二度見しました。
ただし注意点がひとつ。食物繊維はお湯にはほとんど溶け出しません。だから食物繊維をしっかり摂りたいなら、茶葉タイプではなく粉末タイプを選ぶ必要があります。粉末なら葉っぱの栄養をまるごと摂れる。
それと、鉄分やマグネシウムも含まれているので、月経前のつらさ(PMS)が気になる女性にも向いているとのこと。サプリメントで1つずつ摂るより、毎日のお茶でまとめて摂れるほうが、ずぼらな私には合ってます。
味はどうなの? 正直、ここが一番心配だった
健康茶って「体にいいけどまずい」が定番じゃないですか。
青汁しかり、どくだみ茶しかり。体にいいのはわかるけど、毎日飲むにはちょっと…ってなりがち。
桑茶はどうなのか。口コミを読みまくりました。
「ほうじ茶に近い味」「苦味の少ない抹茶みたいな感じ」「クセがなくて飲みやすい」
…って、すごくないですか? 健康茶の口コミで「クセがない」が多数派って、なかなかない。
もちろん個人差はあるし、メーカーや産地によっても味は変わります。島根県桜江町の桑茶はほんのり甘みがあるとか、焙煎タイプは香ばしいとか、産地ごとの個性もあるらしい。
個人的に気になったのは、粉末タイプを牛乳に溶かして「桑茶ラテ」にするアレンジ。抹茶ラテの感覚で飲めるなら、それはもうおやつの時間が楽しくなる。
ノンカフェインという地味にでかいメリット
桑茶がノンカフェインだという事実、調べるまで知りませんでした。
これ、地味にでかいです。
緑茶もコーヒーも紅茶も、カフェインが入っている。だから妊娠中は量を気にしなきゃいけないし、子どもにはあまり飲ませたくないし、夜は飲めない。
麦茶はノンカフェインだけど、正直「栄養がある」とは言いにくい。
桑茶は、ノンカフェインで栄養豊富。つまり、朝も昼も夜も、家族全員で飲める。
毎日のお茶として飲みやすく、ノンカフェインで家族みんなOK。
しかも栄養がしっかりある。
「麦茶の手軽さ」と「健康茶の栄養」を両立しているのが桑茶の立ち位置です。
もし私が小さい子どもがいる家庭だったら、冷蔵庫に常備するお茶の候補として、かなり上位に来ると思います。
飲み方とタイミング、調べてわかったベストな方法
桑茶の効果を活かすなら、飲むタイミングは「食前」か「食事中」がいいとされています。
DNJが糖の吸収をゆるやかにしてくれるので、食べる前か食べながら飲むのが理にかなっている。食後に飲んでも栄養は摂れるけど、DNJの働きを最大限活かしたいなら食事と一緒がベスト。
淹れ方は主に3パターンあります。
やかんで煮出す方法が一番成分をしっかり抽出できるそうです。4〜5分ほどじっくり煮出すと、アミノ酸やDNJがたっぷり溶け出す。家族分をまとめて作るならこの方法が向いています。
急須で淹れる方法もあります。日本茶と同じ感覚で、食事のときにさっと淹れられる。ただ、二煎目でおおよその成分は出切るそうなので、三煎目以降はあまり期待しないほうがよさそうです。
粉末タイプをお湯に溶かす方法が一番手軽。お湯にサッと溶かすだけ。忙しい朝や仕事中にはこれが現実的ですよね。
ちなみに、桑茶を淹れるときは軟水がいいそうです。日本の水道水は基本的に軟水だから、そのまま使えば問題なし。硬水のミネラルウォーターだと、味や香りが引き出しにくいとのこと。
作り置きもOKで、煮出した後に茶葉を取り出して冷蔵庫で保管すれば大丈夫。色が黄色から茶色に変わることがあるそうですが、品質に問題はないそうです。
注意点も正直に書いておく
いいことばかり書いてきたので、気になったポイントも正直にまとめておきます。
まず、飲みすぎるとお腹がゆるくなる可能性があること。食物繊維が豊富なぶん、体質によってはお腹を壊す人もいるそうです。最初は1日2〜3杯から始めて、様子を見るのがよさそう。
それと、桑茶は「薬」ではないということ。血糖値が気になる人のサポートにはなるけれど、治療の代わりにはなりません。持病がある方は、かかりつけ医に相談してから始めるのが安心です。
あと、粉末タイプはものによってダマが残りやすいという口コミもありました。購入前に口コミで「溶けやすさ」をチェックしておくのが無難です。
最後に、カリウムが豊富なので腎臓に持病がある方は注意が必要。カリウムの摂取制限がある場合は、飲む前に医師に確認してください。
桑茶の選び方、迷ったらここを見る
桑茶を試してみようと思ったとき、選択肢がいくつかあります。
粉末タイプは栄養をまるごと摂りたい人向け。お湯に溶かすだけで手軽に飲める反面、溶けにくい商品もあるので口コミ要チェック。牛乳に混ぜてラテにしたり、お菓子作りに使ったりもできます。
ティーバッグタイプは手軽さと味のバランスがいい。急須やマグカップにポンと入れてお湯を注ぐだけ。片付けも楽。桑茶デビューにはこれが一番入りやすいかもしれません。
茶葉タイプは味と香りにこだわりたい人向け。緑茶やほうじ茶とブレンドして自分好みの味を追求できるのが楽しいところ。
産地にも違いがあって、島根県桜江町産はほんのり甘みがあってフラボノイドが豊富、山梨県産の一ノ瀬桑はまろやかな味わいが特徴だそうです。
有機JAS認定を受けている商品もあるので、農薬や化学肥料が気になる方はパッケージの認定マークを確認してみてください。
まとめ。「地味にすごいお茶」だった
調べる前は「蚕のエサの葉っぱ」くらいにしか思っていなかった桑茶。
調べた後の感想は、「なんでもっと早く知らなかったんだろう」です。
ノンカフェインで家族みんな飲める。味にクセがなくて毎日続けられる。糖の吸収をゆるやかにするDNJは桑茶だけの成分。食物繊維はごぼうの8倍。鉄分、カルシウム、GABA、ルチンまで入ってる。
しかも、数百年前の日本人が庶民のお茶として日常的に飲んでいたもの。サプリメントでも薬でもなく、ただのお茶。暮らしの中にあったお茶。
正直、派手さはないです。インスタ映えもしない。
でも、毎日の食事のときにそっと置いておけるお茶。頑張らなくても続けられるお茶。そういうものが、結局一番長く付き合えるんじゃないかなと思いました。
気になった方は、まずティーバッグ1箱から試してみてください。個人的には、最初の一杯は食事と一緒に飲むのがおすすめです。「あ、普通に美味しい」ってなると思います。
コメント