# コールドケースが「打ち切り」と言われる理由。US版・日本版・リブートの真相を整理
「コールドケースって、結局打ち切りだったの?」
友達にこう聞かれて、正直、即答できなかったんです。なんとなく「終わった」というイメージはあるけど、打ち切りだったのか、きちんと完結したのか、はっきり覚えていない。気になって調べてみたんですが、これがまた、かなりややこしい話でした。
というのも、「コールドケース」には実は3つの異なる「終わり」があるんです。アメリカのCBSで放送されたオリジナル版、日本のWOWOWで制作された「コールドケース ~真実の扉~」、そして2024年に発表されたCBSリブート企画。この3つが全部「終わっている」から、ネット上では情報がごちゃまぜになっている。今回はこの3つの事情を丁寧に整理してお話しします。
コールドケースは「打ち切り」なのか?3つの事実を整理
結論から言うと、「コールドケースは打ち切りなのか?」という問いに対する答えは、「どのコールドケースの話をしているかによる」です。
まず、アメリカCBSのオリジナル版Cold Caseは、2010年に打ち切りになっています。これは事実です。7シーズン、全156話が放送されましたが、視聴率の低下などが原因で、CBSが継続を断念しました。
一方、日本のWOWOWで制作された「コールドケース ~真実の扉~」は、打ち切りではありません。2016年から2021年まで、全3シーズン30話が放送され、計画的に完結しています。WOWOWの25周年と30周年の記念作品として制作されたもので、打ち切りとは事情が全く異なります。
さらに、2024年にはCBSがオリジナル版のリブート(再始動)を発表しましたが、これも契約上の問題で企画が中止に。つまり3つとも「終わっている」んですが、その理由はバラバラなんですよね。
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コールドケースの3つの「終了」を整理
US版オリジナル(CBS)は2003年〜2010年、7シーズン全156話で、打ち切りです。日本版(WOWOW)は2016年〜2021年、3シーズン全30話で、計画的完結です。CBSリブート企画は2024年に発表され、同年に中止されました。
この3つの情報が混在しているから、「コールドケース 打ち切り」で検索すると、何が本当なのかわからなくなるわけです。では、それぞれの詳しい事情を見ていきましょう。
US版コールドケースが打ち切られた本当の理由
US版のCold Caseは、2003年から2010年までCBSで放送された刑事ドラマです。未解決事件(コールドケース)を再調査するという独特の設定と、フラッシュバックシーンで時代ごとの名曲を流す演出が大人気でした。エミー賞にもノミネートされた作品です。
でも、この人気ドラマが7シーズンで終わったのには、はっきりした理由がありました。
視聴率低下と放送枠の移動
US版Cold Caseの最終シーズンである第7シーズンでは、18-49歳の視聴率が2.15まで低下していました。総視聴者数は約960万人と、決して少なくはない数字ですが、CBSの基準からすると厳しい数字だったようです。
大きな転機になったのが、放送枠の移動です。それまでの枠から日曜夜10時枠に移されたことで、視聴率が約25%も下がってしまった。放送枠の変更は、海外ドラマファンにはおなじみの「打ち切りフラグ」ですよね。視聴率が落ちたドラマは、まず放送枠を変えられて、それでも数字が戻らなければ打ち切り。Cold Caseもまさにこのパターンでした。
2010年5月18日、CBSは正式に打ち切りを発表。最終回は5月2日に放送された「Shattered」というエピソードでした。個人的にちょっと驚いたのが、最終回がクリフハンガー(続きが気になる終わり方)で終わっているんですよ。つまり、制作側も打ち切りを想定していなかった可能性がある。これはファンにとってはかなり残酷な結末だったと思います。
高すぎた音楽ライセンス費用
US版Cold Caseの最大の魅力の一つが、フラッシュバックシーンの音楽演出でした。事件が起きた時代の名曲を背景に、過去と現在が交錯する。80年代の事件なら80年代のヒット曲、90年代なら90年代の名曲が流れる。この演出があるからこそ、Cold Caseは他の刑事ドラマとは一線を画していたんです。
でも、この演出には莫大な音楽ライセンス費用がかかっていました。毎エピソードで複数の有名楽曲を使用するため、そのライセンス料は通常のドラマの何倍にもなる。シーズンを重ねるごとに、このコストがビジネスとして持続困難なレベルに達してしまったと言われています。
実はこの音楽ライセンスの問題は、配信にも影響しています。US版Cold Caseは、他の人気ドラマに比べて配信プラットフォームでの取り扱いが限られているんです。楽曲の権利処理が複雑すぎて、配信用にライセンスを取り直すコストが合わないからだと言われています。気になって調べてみたんですが、日本でUS版を見られるサービスはかなり限定的でした。
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US版Cold Caseが打ち切られた主な理由は2つ。視聴率の低下(放送枠移動で25%ダウン)と、音楽ライセンス費用の高騰です。名曲を使った演出がドラマの魅力だった反面、それがビジネスとしての持続を困難にしてしまいました。
日本版「コールドケース ~真実の扉~」は打ち切りではない
ここが一番大事なポイントかもしれません。日本版の「コールドケース ~真実の扉~」は、打ち切りではありません。計画的に3シーズンで完結した作品です。
日本版は、WOWOWが25周年記念ドラマとして2016年に制作を開始しました。主演は吉田羊さんで、フィラデルフィアの刑事を日本の設定にリメイクした作品です。シーズン1が2016年、シーズン2が2018年、シーズン3が2020年〜2021年に放送されました。
特にシーズン3は、WOWOWの30周年記念作品としても位置づけられていて、記念すべきタイミングで完結したことがわかります。つまり、これは局側が「もう終わりにしよう」と切ったのではなく、節目に合わせて制作された特別なプロジェクトだったんです。
ただ、ちょっと気になるエピソードがあります。2020年8月のインタビューで、主演の吉田羊さんが「シーズン4もやりたい。最後は映画で完結させたい」と語っているんです。これを読むと、出演者サイドにはまだ続けたい気持ちがあったことがうかがえます。結果的にシーズン4は実現しませんでしたが、これを「打ち切り」と捉える人もいるのかもしれません。
口コミ評価を見ると、日本版はFilmarksでシーズン1が★3.9(2,919件以上)、シーズン2が★4.0(2,135件以上)と、かなりの高評価を得ています。1話完結型のスタイルが見やすいと好評で、「一気見した」という声も多いです。
一方で批判もあります。「フラッシュバックで流れる音楽がアメリカンすぎて、日本の過去の場面に合わない」「45分枠が短くて、もう少し深掘りしてほしい」「US版と比べると深みが足りない」という意見も。個人的には、US版の音楽演出が特徴的すぎるから、どうしても比較されてしまうのは仕方ない気がします。
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日本版の評判まとめ
Filmarksでシーズン1は★3.9(2,919件以上)、シーズン2は★4.0(2,135件以上)。1話完結型で見やすいという声が多い反面、音楽演出や尺の短さへの指摘もあり。主演の吉田羊さんの演技は概ね高評価です。
CBSリブートはなぜ中止になったのか
「打ち切り」の混乱をさらに加速させたのが、2024年のCBSリブート企画です。
2024年4月、CBSは「Cold Caseのリブート版を制作する」と発表しました。オリジナル版のプロデューサーであるジェリー・ブラッカイマーが関与しており、舞台をフィラデルフィアからアメリカ南西部に移し、新しいキャストとケースで再始動する計画でした。
ファンにとっては、14年ぶりの朗報。「ついにCold Caseが帰ってくる」と期待が高まりました。ところが、わずか5ヶ月後の2024年9月、このリブート企画は中止が発表されます。理由は「CBSとプロデューサー側で契約条件の合意に至らなかった」というもの。
正直、これはファンにとってかなりショックだったと思います。期待させておいて、契約の問題で白紙。しかもこの「リブート中止」のニュースが、「コールドケース 打ち切り」の検索を増やした原因の一つになっている。リブートが「打ち切られた」というニュースが、オリジナル版や日本版の「打ち切り」と混同されてしまったんです。
個人的には、ジェリー・ブラッカイマーが関わっていただけに、実現していたら相当クオリティの高い作品になっていたんじゃないかと思います。残念ですが、将来的にまた企画が動き出す可能性はゼロではないはず。
コールドケースを今から見る方法
ここまで読んで、「改めてコールドケースを見たくなった」という人もいるかもしれません。配信状況を整理しておきますね。
日本版「コールドケース ~真実の扉~」は、TELASA、WOWOW On Demand、Amazon Prime Videoで配信されています。WOWOW On Demandは加入が必要ですが、TELASAやAmazon Prime Videoならすでに加入している人も多いのではないでしょうか。1話完結型なので、気になる回からサクッと見られるのがいいところです。
US版については、音楽ライセンスの問題から配信が限定的です。HuluやApple TVで一部配信されていますが、全シーズンが揃っているわけではない場合があります。US版を全話見たいなら、DVDやBlu-rayを探すのが確実かもしれません。
個人的には、まだ見たことがない人は日本版から入るのがおすすめです。日本語で見られるし、1話完結だから途中から見ても楽しめる。そして日本版を気に入ったら、US版にも手を伸ばしてみる。音楽演出の素晴らしさは、US版ならではの体験なので。
……って、調べていたら自分も日本版が気になってきました。吉田羊さんの刑事役、評判がいいなら見てみたい。
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配信情報まとめ
日本版「コールドケース ~真実の扉~」はTELASA、WOWOW On Demand、Amazon Prime Videoで配信中。US版はHulu、Apple TVで一部配信。音楽ライセンスの関係で、US版のフル配信は限定的です。
まとめ
コールドケースの「打ち切り」問題は、3つの異なる「終了」が混在していることが原因でした。
US版Cold Caseは、2010年に視聴率低下と音楽ライセンス費用の高騰で実際に打ち切りになっています。最終回がクリフハンガーで終わっていることからも、計画的な完結ではなかったことがわかります。
日本版「コールドケース ~真実の扉~」は、WOWOWの記念作品として3シーズンで計画的に完結。打ち切りではありません。主演の吉田羊さんがシーズン4への希望を語っていたことを考えると、もう少し続けてほしかったという気持ちはわかりますが、少なくとも「打ち切り」とは違います。
そして2024年のCBSリブート企画の中止が、最近の「打ち切り」検索を増やした原因の一つ。契約問題で企画が白紙になったのは残念ですが、将来の再始動の可能性もゼロではないでしょう。
日本版も、US版も、それぞれに魅力のある作品です。配信サービスで今からでも楽しめますので、気になった方はぜひチェックしてみてください。未解決事件の謎に引き込まれる感覚は、やっぱりたまらないですよ 😊
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