ディズニーのキャラクターたちが現実世界で暮らしている。そんな夢のような設定で7シーズン・全156話も続いた海外ドラマ『ワンス・アポン・ア・タイム』。
正直、「7シーズンも続いたのに打ち切り?」と聞いたとき、ちょっとびっくりしました。7年間も放送されたドラマが「打ち切り」と言われるのは珍しいことだと思ったんです。
でも調べてみると、その理由がよくわかりました。シーズン6で主要キャストが一気に降板し、シーズン7は事実上の「リブート」状態に。視聴率はピーク時の5分の1にまで落ち込み、ABCはシーズン7をもって終了を決定しました。
この記事では、ワンスアポンアタイムが打ち切りになった本当の理由、シーズン7で何が変わったのか、そして全シーズンを通しての作品の価値と現在の配信情報をまとめています。
ワンスアポンアタイムが打ち切りになった3つの理由
『ワンス・アポン・ア・タイム』は2011年にABCで放送がスタートし、おとぎ話のキャラクターが現実世界で暮らすという独創的な設定が大ヒット。ディズニーファンからも海外ドラマファンからも愛される作品になりました。
しかし、シーズン6の終了後に事態が大きく動きます。
主要キャストの大量降板が転換点に
ワンスアポンアタイムの打ち切りを語る上で避けて通れないのが、シーズン6終了後のキャスト大量降板です。
まず、主人公エマ・スワン役のジェニファー・モリソンが降板を発表。6年間の契約期間が満了したことに伴う判断でした。エマはこのドラマの中心人物であり、彼女なしでは物語の根幹が揺らぐほどの存在です。
さらに衝撃的だったのは、モリソンの降板にとどまらなかったこと。白雪姫役のジニファー・グッドウィン、チャーミング王子役のジョシュ・ダラスなど、作品を支えてきた主要キャストが一斉に番組を去ることになりました。
これはドラマとして致命的な事態です。たとえて言うなら、長年続いてきた国民的ドラマのメインキャストが一度に5人以上いなくなるようなもの。作品のアイデンティティそのものが大きく変わってしまうわけです。
キャストの降板自体は個々の事情によるもので、円満な形での卒業だったと報じられています。ただ、一人二人の降板ならまだしも、主要メンバーが一気にいなくなるのは作品にとって相当なダメージだったのは間違いありません。
口コミを読んでいても、「エマがいないワンスアポンは考えられない」「キャストが変わるなら観る意味がない」という声は多く見られました。この時点で、多くのファンが作品から離れることを選んだようです。
ジェニファー・モリソンは契約期間の6年を全うしての降板で、いわゆる「トラブルによる離脱」ではありません。ドラマ以前から次のキャリアを見据えていたとも報じられています。ただ、ファンにとっては「理由がわかっても寂しい」のが本音ですよね。50件どころではない数の「エマ・ロス」の声がSNSに溢れていました。
視聴率の急激な低下
キャストの大量降板と連動するように、視聴率も大きく落ち込みました。
ワンスアポンアタイムのシーズン1は平均約1100万人以上の視聴者を集めていました。ABCの日曜夜の看板ドラマとして、安定した人気を誇っていたんです。
ところがシーズンが進むにつれて視聴者は徐々に減少。シーズン6では平均315万人、18〜49歳層のデモグラフィック値は0.94にまで下がっていました。
そしてキャスト刷新後のシーズン7。平均視聴者数はわずか248万人、デモ値は0.55。ピーク時の1100万人と比較すると、実に5分の1以下にまで落ち込んでしまいました。
この数字を見ると、ABCがシーズン7で打ち切りを決断したのは、ビジネス的には当然の判断だったと言えます。248万人という数字は、ABCのプライムタイムのドラマとしてはかなり厳しい水準です。
ただ、視聴率低下の最大の原因は「作品の質が落ちた」というよりも「キャスト変更で既存ファンが離れた」という面が大きい。これは制作者も織り込み済みだったようで、後述するようにシーズン7の制作にあたっては「打ち切りの可能性」を前提に準備していたそうです。
ちなみにシーズン1から6にかけての視聴率推移を見ると、S1が約1100万人、S2が約960万人、S3が約800万人と、実はシーズンを追うごとに緩やかに減少していました。S6の315万人はすでにピーク時の3分の1以下。つまりS7の急落だけが問題だったわけではなく、長期的な視聴者離れの延長線上にあったとも言えます。
シーズン7の「リブート」は何が変わった?
シーズン7のワンスアポンアタイムは、それまでの作品とは大きく趣が異なります。
新キャスト・新ストーリーへの転換
主要キャストが大量に降板した後、制作者のエドワード・キッツィスとアダム・ホロウィッツは大きな決断を下しました。シーズン7を「ほぼ新作」としてリブートする方向に舵を切ったんです。
残留したのはロバート・カーライル(ランプルスティルツキン/Mr.ゴールド役)とラナ・パリーヤ(レジーナ/悪い女王役)など一部のキャスト。そこに新たなキャラクターとストーリーラインを加えて、これまでとは異なる物語を展開しました。
舞台もストーリーブルックから新たな場所へと移り、大人になったヘンリー(アンドリュー・J・ウェスト)が中心人物として物語を牽引する構成に変更されています。
このリブートの試みは、制作者の「作品を続けたい」という強い意志の表れだったと思います。主演不在という逆境の中で、新しい形のワンスアポンアタイムを作ろうとした挑戦だった。ただ、結果的には長年のファンの多くがついてこなかったのが現実です。
口コミを見ていると、評価は大きく分かれています。「別のドラマとして観れば面白い」「レジーナの成長が描かれていて良かった」「新キャラのシンデレラも魅力的」という声がある一方で、「エマとスノウのいないワンスアポンは違う作品」「最終回は初期キャストが戻ってきて良かったけど遅すぎた」という意見も多く見受けられました。
個人的には、制作者の「それでもこの世界を続けたい」という情熱は伝わってきました。新しいキャストで新しい物語を作るという挑戦は、成功したとは言い難いかもしれませんが、試みとしては評価できると思います。
日曜から金曜への枠移動と制作者の覚悟
シーズン7では、それまでの日曜夜8時という好枠から金曜夜8時へと放送枠が移動しました。
金曜夜というのは、アメリカのテレビ業界では「視聴率が取りにくい枠」として知られています。外出する人が多い曜日であり、若年層の視聴率が特に低くなりがちです。この枠移動自体が、ABCがシーズン7に対して「様子見」のスタンスだったことを示唆しています。
興味深いのは、制作者が最初からシーズン7で終わる可能性を見越して準備していたということです。CinemaBlendの報道によると、制作者は最終回の脚本について2つのバージョンを用意していました。シーズン8に続く場合の結末と、シーズン7で完結する場合の結末です。
この「2つの結末」を準備していたという事実は、制作者のプロ意識を感じさせます。どちらに転んでもファンが納得できる終わり方にしたいという配慮が見えますよね。実際、最終回ではシーズン1からの主要キャストが再集結し、物語に一つの区切りをつける形になっています。
正直、この判断は英断だったと思います。最終回で初期キャストが戻ってきたことで、「7年間の物語が完結した」という感慨を視聴者に与えることができた。打ち切りというネガティブな終わり方ではなく、ある程度の満足感を持って見送れる形に仕上げています。
ちなみに、このドラマの制作者であるエドワード・キッツィスとアダム・ホロウィッツは、かつて『LOST』の脚本にも携わっていた経験があります。打ち切りや予想外の展開にも対応できる引き出しの多さは、この経験から来ているのかもしれません。結末の準備を怠らないプロフェッショナリズムには、調べていて感心しました。
全7シーズンの価値と現在の配信情報
「打ち切りドラマなら最初から観ない方がいいんじゃ…」と思う方もいるかもしれませんが、ワンスアポンアタイムの場合は事情がちょっと違います。
シーズン6まで観れば物語としてはきちんと完結する
ワンスアポンアタイムの特徴として押さえておきたいのは、シーズン6の最終回がある意味「真の最終回」になっているということです。
シーズン6の最終回では、エマ・スワンを中心とした物語に明確な決着がつきます。呪いの解放、家族の再生、善と悪の戦い。シーズン1から積み上げてきたストーリーが、ここでひとつの大きな円環を描いて完結します。
つまり、シーズン6まで観れば「物語は終わった」と満足できる構成になっているんです。
シーズン1〜6を通して観るのがおすすめ。エマ・スワンの物語が美しく完結します。ディズニーキャラクターの実写化、おとぎ話の新解釈、家族と愛の物語が、6シーズンかけてじっくり描かれます。
シーズン7は「スピンオフ」のような位置づけ。レジーナやランプルスティルツキンが好きなファンなら楽しめます。初期キャストが最終回に再登場するので、ファンサービスとしても価値があります。
個人的な感想を言うと、「7シーズンあるけどどこまで観ればいい?」と聞かれたら「まずはS6まで。S7はお好みで」と答えると思います。S6までで十分にお腹いっぱいになれるし、S7を観なくてもモヤモヤは残りません。逆にS6の最終回を観た後に「もっとこの世界に浸りたい」と思ったら、S7に進むのがベストなタイミングです。
Disney+で全シーズン配信中
配信情報もしっかり押さえておきましょう。
ディズニーが制作に関わっているドラマなので、配信が突然なくなる可能性は低いと思われます。じっくり時間をかけて楽しめる環境が整っています。
白雪姫、赤ずきん、ピーターパン、フック船長、ベル、ランプルスティルツキン。おなじみのキャラクターたちが現実世界で人間として生きている姿を観られるのは、このドラマだけです。ディズニー好きなら、設定だけで惹かれるものがあるはず。
特にロバート・カーライルが演じるランプルスティルツキン(Mr.ゴールド)は、ドラマ全体を通して最も魅力的なキャラクターの一人だと口コミでも評判です。善と悪の間で揺れ動く複雑な人物像が、全7シーズンを通して丁寧に描かれています。このキャラクターだけでも観る価値があるという声は、調べていて何度も目にしました。
まとめ
『ワンス・アポン・ア・タイム』は、シーズン7をもって打ち切りとなりました。その主な理由は、シーズン6後のキャスト大量降板と、それに伴う視聴率の大幅低下です。
ピーク時の1100万人から、シーズン7では248万人へ。数字だけ見ると厳しい結末ですが、7年間・156話にわたって愛され続けた作品であることは間違いありません。
特にシーズン1〜6までのエマ・スワンを中心とした物語は、ファンタジードラマの傑作と言っていいクオリティです。シーズン7はキャストが大きく変わりましたが、最終回で初期メンバーが再集結し、物語に美しい幕を下ろしています。
制作者が2つの結末を用意していたというエピソードが示すように、この作品は「投げっぱなしの打ち切り」ではありません。きちんと終わった物語です。
Disney+で全話配信中なので、ディズニーの世界観が好きな方はぜひ。シーズン1の第1話を観たら、きっとストーリーブルックの住人たちの秘密が気になって止まらなくなりますよ 😊
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